【愛のわざ】
エフェソ信徒への手紙6章1~4節

               こどもの日・花の日 メッセージ 

 今日はこどもの日・花の日です。講壇の正面にはたくさんのお花が飾られています。神さまはこんなにすばらしいお花をわたしたちにつくって下さいました。神さまに感謝!こどもの日は、今から159年前にアメリカのマサチューセッツ州チュルシイ市の教会で、子どもたちが神さまを信じ、「光の子」(エフェソ5章8節)として歩むためにと言う願いをこめた礼拝がはじまりです。

 また花の日は、それから14年経った1870年に同じ州のローエル市の教会で「シャロンのバラの日」としてはじめられました。昔は、この教会でもお花は日頃お世話になっている交番のおまわりさんや、消防署の人たちに「ありがとう」の感謝を込めて、訪問しお花を届けましたが、今は病気の人たちや礼拝に日頃出席できない人たちに「神さまのお守りがありますように」という祈りを込めて訪問し、お花を届けています。

 今日のみんなが持ってきてくれたお花もそのような願いをこめて届けることにしましょう。讃美歌Ⅱ編の26番「ちいさなかごに」を今いっしょに歌いました。この歌はアメリカのグラントタラーという女の人が作曲をしました。他にもこどもさんびか119番「しゅにしたがうことは」は、彼女が作詞作曲した讃美歌です。「主に従うことは/なんとうれしいこと。」これは、神さまを信じている人たちの実感です。神さまを信じることはすばらしいことです。神さまはどんなときもわたしたちといっしょにいて下さいます。もう一つ讃美歌を紹介します。この讃美歌は若色和夫、松岡和弘という人がつくりました。題名は「イエスさまがいちばん」です。「どんなにつらいときにも/どんなに哀しいときにも/イエスさまがいちばん/イエスさまがいちばん/だってイエスさまはかみさまだもの/だってイエスさまはかみさまだもの」と歌っています。

 パウロさんは、神さまを信じる人たちは、神さまの掟を守るように導かれていると言います。そして大人(親)の人たちに対しては、神さまの子どもとして育てることの大切さを教えています。「子どもの権利条約」には、4つの柱があります。①生きる権利、②守られる権利、③育つ権利、④参加する権利。この四つの柱を大人は守る義務があります。どんなに小さな子どもでもこの4つの権利が保障されています。しかしこの権利が戦争や貧困によって脅かされています。テレビを見たり、新聞を読んだりしていると、これらの4つの権利を奪われている子どもたちが地球上には大勢いることに気がつきます。日本でも6人に一人が「貧困」であると言われている今日、これらの権利を奪われている子どもたちがいることを忘れてはなりません。

 イエスさまは子どもが大好きです。イエスさまにお祈りをしてもらうために子どもたちが大人の人たちに連れられてやって来たときのことです。イエスさまのお弟子さんたちは連れてきた大人の人たちを叱りました。その時イエスさまは言われました。「子どもたちを来させなさい。わたしのところに来るものを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。」(マタイ19・14)当時の人々(大人)の常識では、子どもたちは天国のキップを手に入れることはできない。と考えていました。けれども、イエスさまは違います。イエスさまは一人一人が掛け替えのないいのちであり、人格であると考えられています。このイエスさまの考え方は、子どもの権利条約の4つの柱と重ね合わせることができます。みんなで神さまを大切にしましょう。どんなときにでも神さまはわたしたちといっしょにいて下さいます。その恵みを感謝し、お花を届けましょう。